今、無印良品を知らない人は、一定年齢以上の人でしょう。
(どのくらいの年齢の方々かは、住んでいる地域に店舗があるかどうかにかかってきますが・・・)
その昔、無印良品ができたころ、
売っているノートの表紙もただの茶色のシンプルなもの、
色鉛筆だって芯以外は木そのもの、
店舗だって、余分な装飾がないシンプル。
それが、斬新だったりしたんです。(歳がわかる。。。)
今の商品と方向は全く同じだと思います。
それどころか、ミニマリストの流れの始まりではないかと今なら思ってしまう。
それが、その後10年くらいで赤字にになっていたとは・・・
この本は、赤字に陥った無印良品がV字回復する大きな要因となった
「MUJIGRAM」(ムジグラム)の存在とその作成・運用方法を明かします。
果たして、「MUJIGRAM」とは????
A.本の紹介
B.本の目次
C.本の感想
D.本の情報
A.本の紹介
良品計画会長が、無印良品をV字回復させたその秘密のを公開しています。
大きな組織を良い方向へ自然と動かしていく「仕組み」づくり
「努力を成果に結びつける仕組み」
「経験と勘を蓄積する仕組み」
「ムダを徹底的に省く仕組み」
復活の原動力とまで言っているその仕組みについてです。
現在、どのような職場、役職にいる人にとっても、
もちろん私のような一介の派遣社員にとっても参考になる内容です。
B.本の目次
序章.なぜ無印良品には"2000ページのマニュアル"があるのか
ーー「標準」なければ「改善」なし
- 売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組み ーー「人を変える」ではなく「仕組みをつくる」
- 決まったことを、決まったとおり、キチンとやる ーー「経験」と「勘」を排除せよ
- 会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」 ーー「他者」と「他社」から学ぶ
- この仕組みで「生産を3倍にできる」 ーー「むくわれない努力」をなくす法
- 自分の仕事を「仕組み化する力」をつくろう ーー「基本」があれば「応用」できる
C.本の感想
納得の一冊でした。
派遣先によっては、引継ぎのすべてが口頭伝授の場合もあります。
(秘伝のたれではないのだから・・・)と思いながら、
粛々とメモを取って、頼まれてもいないのにマニュアルを作ってファイルにしてきました。
そうです。マニュアルがない仕事場は、引継ぎがうまくできず、新人や派遣やアルバイトの教育に人手が割かれ、そのため仕事は忙しくなり、残業が増えるという悪循環になります。
さらに、作業者の技能に依存してしまうので結果にばらつきが出てしまいます。
さあ、仕事の閑散期にマニュアルを作ってみませんか。
あー、閑散期がないくらい忙しいのならば、マニュアル作りのために人を一人雇っても長い目(そんなに長くなくても1、2年で)で見れば、「よかった」と思う日が来るでしょう。
おすすめ度 ★★★★★
D.本の情報
題 無印良品は仕組みが9割
著者 松井 忠三(良品計画会長)
発行所 角川書店
発行日 2013年7月10日